第1回 ライフラインのない生活ってどんなもの?
電気、ガス、上下水道、通信、道路などのライフラインは、あって当たり前ですね。私達の便利な生活はライフラインに支えられていますが、大規模地震などが発生すると瞬時に途絶することがあります。電気が途絶すると、照明、携帯電話の充電、冷蔵庫・冷凍庫、電子レンジ、エアコンなどが使えなくなります。ガスの途絶では、お湯を作ることができなくなり、水道が出なくなれば飲料水だけでなく生活用水も手に入らなくなります。通信ができなくては状況を伝えることもできず、道路が寸断すれば被災地から脱出することも容易ではありません。
このようなことは考えたくもありませんが、世界でも自然災害のリスクの高い日本で生活するためには、ライフラインのない生活を生き抜く覚悟と準備が必要です。あなたは、ライフラインのない生活を半日過ごすことができるでしょうか?丸1日はどうですか?大規模災害を想定すると、外部からの支援体制が整うまでの期間は3日間と言われていますが、3日間をライフラインのない中で過ごさなくてはなりません。
このライフラインの途絶は、自宅だけではありません。町じゅうが同時に途絶するため、スーパー・コンビニなどの商店も自動販売機も一斉に大きな影響を受けて、あらゆるものが手に入らなくなります。また、地震は季節や時間を選びません。阪神・淡路大震災は1月の寒い時期でしたし、関東大震災は残暑の厳しい9月1日でした。
ライフラインのない生活を想像して、そのときの準備を始めませんか?災害は明日起きるかもしれませんから。