第2回 被災を具体的に想定する
7月16日午前10時13分、新潟県中越沖地震が発生し、大きな被害が出ています。ホリカフーズは3年前の中越地震で被災しておりますが、このたびは被災地まで50Km程度の距離にあるため、連日被災地に高齢者用や救援者用の救援物資などをお届けしてきましたので、被災地の状況をつぶさに知ることができました。このコラムを読んでいる皆様も、被災地の状況は連日報道されていますので、かなり詳しくなっているのではないかと思います。
被災地からの情報は、全国からの救援物資やボランティア派遣、義捐金募集活動へと繋がり大勢の被災者を支援しています。
一方、もう一つの被災地からの情報を生かす方法があります。それは、テレビや新聞の報道を見て、被災をより具体的に想定するということです。中越沖地震は月曜日の朝でしたが、皆さんは何をしていましたか?そのとき、震度6強の地震でご自身が被災したことを想定してみてください。怪我をしていないと想定すると、その後の生活はどうなっていたでしょうか?ライフラインのない中で、避難所や自宅での避難生活を想定されますか?被災直後から自宅や職場の復旧の仕事に従事することになりますか?このことを具体的に想定し、その時に備えることが、被災地からお届けできる大切な教訓です。この機会に、ご自身の防災・減災対策を始めること、充実させることが大切です。